出会いは陳腐な言葉でしか表現できないほど
幻想的で誘惑的。
突然君は私の夢の中に現れた。
君は天使? 君は悪魔?
くるくる動く瞳、言葉は通じなかったけれど、
ごく自然に、きわめて簡単に私は君の放つ光に魅了された。

それよりも少しだけ前に出会った、
自分と同じ髪の色の少年に心を奪われていることも、
その少年とははるか悠久の時をこえて巡り合ったということも、
後から知ったことだが、 さして問題ではなかった。
たとえ二人が出会うことが「運命」だったとしても
私と彼女が出会うのもまた「運命」だったのだから。
複雑に絡んだ運命の糸。それでも私はきっと君の糸を見つけるだろう。
もし他の糸とつながっていたとしても、私がそれを断ち切ってしまおう。

彼を愛している。運命だって変えてみせる。
強い瞳で、そして強い言葉で私の胸を十字に切り裂いた、君。
ここまで君を強く気高くさせる、君の中の『想い』に
驚愕し動揺したのと同時に、
さらに深く彼女にのめりこんでいく自分を感じた。

もう君と同じ位置に立つことはできないけれど。
ずっとこれからも、君を見守っていこう。
時には風となって君の髪を一筋ふわりと揺らそう。
時には花となって君の立つ野原にやさしい香りを漂わせよう。
いつも君が泣かずにいられるように。
いつも君が前に歩いていけるように。



君が私のことを忘れてしまったとしても。