6がつ19にち (にちようび) はれ
きょうは、ちちのひでした
* * *
てーぶるのちゅうおうには、ぱぱがすきなばらとかすみそうのはな
というよりはむしろ、せきにすわったときに
ままのかおが、はなのがくぶちにいろどられているようにみえるので
ぱぱはてーぶるにはなをかざるのがだいすきなのです
(ぱぱにはなのしゅるいのくべつなんてつきません)
いつものようにさんにんでたべるごはんが
いつもいじょうにおいしいのは
ままがいつもいじょうにうでによりをかけてがんばったから
ひごろはあまりたくさんたべちゃいけないぱぱも
きょうはとくべつ
きょうのためにふんぱつしたわいんも、ますますりょうりのあじをひきたてて
ぱくぱくもりもり、しょくがすすみます
「せーの…っ
ぱぱ、いつもありがとう〜!」
「……どういたしまして」
卓ちゃんとままはふたりこえをそろえて
きょうのしゅやくに、ぱちぱちぱち
ぱぱはてれながら、でもまんざらでもないようすでこたえます
「ふたりからのぷれぜんとは、このおりょうりです♪
卓、がんばったのよね〜…どれっしんぐまぜまぜしてくれたり」
「えへへへへ〜
(そう、さっきまで仲良くお料理してたんだよねっ)」
「そうか、ありがとうな、卓
(……そういえば朝着てた服と違う服着てるな。しぶきでも飛ばしたのか?)」
「えへへへへ〜
(ままが着替えろって言ったんだよっ! お祝いだからって!)」
「そうそう、おさらならべてくれたりもしたのよね」
「そうか、すごいな卓!
(……さっき派手な音してたぞ、何枚割ったんだ?)」
「ううん! だってきょうは、ぱぱへのかんしゃのひだもん!
(……聞き耳立ててるなんていやらしいなあ、だから大人は……)」
「そうよねそうよねv そのかんしゃのきもちをこめて
こんどは卓ひとりから、ぱぱにぷれぜんとがあるのよね〜」
「……え」
「えへへへへ〜」
いっしゅんだけ、ぱぱとしせんをあわせてすぐそらした卓ちゃんの
むじゃきなわらいごえがりびんぐにひびきます
『きょうのおふろでは、じゃ〜ん♪
卓がぱぱのせなかをあらってあげるんですって!
わあ、いいなあ、ぱぱってば!』
にこにこと
うれしそうにほほえむままのことばどおり
卓ちゃんは、ぱぱのおせなをながします
──────だしうるかぎり、こんしんのちからをこめて
「いっ…てぇ──────!」
そのまま、きねんさつえいでもしそうないきおいで
ばするーむまでついてきていたままが
ようやくきっちんにもどり、おさらあらいをはじめたころ
たまりきれずにぱぱはさけんでしまいました
「……こえ、おおきいよ」
「……あ」
たしかに、ばするーむのあつでのかべをとおりこして
はなうたをうたいながら、あらったおさらをふきはじめたままのもとまで
とどいてしまいそうなさけびごえ
(でもひにくにもそのときのままには
たのしそうにじゃれあっているこえにしかきこえていないのでした)
「…って、べつにおれがきにすることじゃ…
むしろおまえのあくぎょうをあいつにおしえ…」
「えへへへ、おゆかけるね、ぱぱ!
(気にしなきゃ、人として、駄目でしょ〜…
こんなちっちゃいかわいらしい息子と張り合っちゃうような
大人気ない真似、ままに見られちゃっていいの?)」
「ぐ……」
にっこりと
卓ちゃんはかちほこったようにほほえみます
「あははは〜きもちいいなあ、卓〜
(だから、痛えって! 火でも起こすつもりかっ! あっつつつつ!)」
「えへへ、じゃあつぎはあたまもあらってあげるね!
(あはは、ぱぱってばおもしろいなぁ
こんなに水気いっぱいなのに火なんて起きるわけないじゃん)」
「そうか〜、じゃあぱぱはちょっとかがまないといけないな〜
(…論点はそこじゃねぇ!)」
にこやかなはなしごえがひびくバスルームで
こすられすぎてあかくなったうでをかばうぱぱにおそいかかるのは
わさわさこぼれおちるばすくりんや
アヒルちゃんのおやこたち
くまちゃんしゃんぷーの、めつぶしあわあわこうげきに
くびをはねそうないきおいで、こをえがいてとんでくるしゃんぷーはっと
そしてとどめは
むかしのおわらいばんぐみのように、のうてんをちょくげきするせんめんき
「…もうすぐふたりとも、あがってくるころかしら…ふふ」
きっちんで、とぎれとぎれにひびいてくるこえをききながら
ままはふたつのぐらすにこおりをたっぷりいれて
ゆあがりおはだをさますための、つめたいむぎちゃをそそぐのでした
* * *
ぱぱといっしょにおふろにはいって
せなかをながしてあげました
ふたりでつかるゆぶねはちょっぴりせまいけど
とってもたのしかったです
ぱぱ、いつもありがとう
これからも、よろしくね