「……飲まされた……」
「え?」

今日は遅いなあ。工事たてこんでるのかな?
ずっと待っていた相手は、いつもより3時間も遅い帰宅。
というか、もう次の日になっていた。
部屋に上がるなりぐったりとお布団に横になる。

「…………眠い……」
「もう〜〜〜しょうがないなあ〜〜〜」

なんちゃって。そんなこと全然思ってないけど。
やっぱり疲れてるんだろうなあ……。肉体労働だし。
それでお酒なんか飲んじゃったら、こうなっちゃうよねえ。

えい……っと。靴下を引っ張って脱がす。
パジャマは……いっか。暑いくらいだし。

と、Tシャツに手をかける。……が。
ふと我に返ってしまう。

な、ななな何自然にこんなことしてるのわたし!?
…………恥ずかしい〜〜〜!!

紅い頬を押さえながらちらりと見ると、
くかー。
大の字で、静かに、でも見事なまでに寝ついている俊。
その寝息を聞きながら考え込んでしまう。

……真壁くんはわたしの服を脱がしてくれるとき、恥ずかしい、なんて思ってるのかなあ。

いつもいつも、その動作は自然で。
あれよあれよと、身体だけになる自分。

…………。
わたしだけ恥ずかしいなんて、そんなのって、ずるくない!?
そうよ! ぜんっぜん堂々としてていいんだわ!
頭をちょっと持ち上げて……ぐいぐいぐい。
ほら! こんなにさりげなく脱がせちゃったっっ。

次はジーンズ。……あ、こっちは簡単そう♪
ちちちちち。ゆっくりと、ファスナーを下ろす。
う。ちょっと、重い……。腰に手を回して持ち上げ引っ張る。よたよた。
バランスを崩して倒れてしまう。

…………むにゅ。胸に当たってつぶしてしまったのは……。

「…………あ……」

痛くなかったかな。女の子にはわからない痛みって言うし……
でも、ぐっすり寝てるから大丈夫……だよね……。

じっと。
いつもはあまり見ないようにしている俊のパンツから目が離せない。
というよりも、本当に気になってるのは。

「…………」

中心の、布の合わせ目にそっと指を挿し入れ、引っ掛けて
例の、一部分だけ外へ引っ張り出す。

───くてん。

いまの俊と同じように、力なく倒れる。
……あれれ。いつもはすごいのに……やっぱり普通は、柔らかいんだね……。
えへへ。なんか、手触りが気持ちいいよ〜〜〜♪

ふにふにふに。超熟睡モードだからいじってみても全く反応はないけれど。

「……エヘヘ。これからもよっしく♪ ……なんちゃって……」

チュッ♪ 蘭世はそこに軽くキスをし、いそいそと着替えて自分もお布団にもぐりこむ。

……おやすみなさい♪







次の日の朝。
俊は目覚めて早々なんだか違和感を感じ、布団をめくって愕然とする。

……無意識にはみ出して立ってるって……すげえな俺……。

ちょっと満足げに笑い、隣に寝ている蘭世におはようのキスをする。